Author: Akiko Mori

11月に卒業した訓練生60人の就業状況確認モニタリングを行いました。就業率は、これまでで一番低く、想定していた結果とはいえ、現在の厳しい状況を再認識させられました。結果は下記の通りです。
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コース |
入学者数(人) |
卒業者数(人) |
1か月後 |
就業率 |
1 |
建設科 |
6 |
6 |
・就業 2 |
33% |
2 |
電気科 |
15 |
15 |
・就業(海外) 10(5) |
67% |
3 |
自動車整備科 |
24 |
24 |
・就業(海外) 21(1) |
88% |
4 |
溶接科 |
15 |
15 |
・就業 8 |
53% |
合計 |
60 |
60 |
41 |
68% |
とはいえ、学んだ技術を使って働き稼ぐ卒業生も多くいました。
今回のモニタリングで印象的だったのは、卒業後、本校に再入学し2つ目の技術を学ぶ若者が11人いたことです。これまでは、卒業直後、すぐ稼ぎたい→働く場所もたくさんあったということから再入学者というのは皆無でした。今回は、卒業後の進路に迷い、治安が悪く帰省もできない→すぐ希望する就職もできなそう、ということで1日3食付きの寮で過ごしながら、安全な環境で技術が学べる本校への再入学を決めたようです。
電気科は就業している人数の半数が海外(マレーシア・タイ)で電気に関係する仕事についていました。月給は、おおよそミャンマーの倍くらいのようです。
本校から2人が学校近隣のホテルに就職しました。2人ともカレン族ですが、一人はエヤワディー地域から訓練に参加しました。ホテルは、食事付きで住み込みが可能なので就職先としては人気があります。
自動車整備科の就業率は、良好です。現在、車両の輸入規制がありますから国内にある車両の修理ニーズは高まる一方です。就業している21人のうち、10人がヤンゴンの整備工場で、1人がモン州、9人がカレン州で就職しています。1名のみラオスに行っていますが、自動車整備とは関係ない仕事についています。上記写真のAくんは、19歳、バゴー地域出身です。理論の授業についていくのに必死でしたが、無事卒業し、ヤンゴンにある整備工場に就職しました。寮付きで食事も支給されています。
職種や場所によっては、人材不足にも直面していて、学校に人材紹介に関する問い合わせも入ってきています。現在の訓練が終わるのは4月になります。卒業生・訓練生たちの希望する道が開けることを日々、祈っています。