卒業生から学ぶ―電気科で卒業生による特別講座を開催

Author: Akiko Mori



 

 

2026年7月13日、電気科で、卒業生による特別講座を開催しました。

講師を務めたのは、第3期卒業生のTさん。現在はマンダレーでソーラー技術者として活躍しています。今回、7月12日から15日までパアンを訪問し、現役の訓練生に自身の経験や専門技術について話してくれました。

 

学校で学んだ基礎が、今の仕事につながっている

Tさんは、自身のキャリアを振り返り、「本校で学んだことが、現在の技術者としての基礎になっている」と訓練生に伝えました。

特に強調したのは、ソーラー技術を学ぶ上でも、まず電気の基礎をしっかり身につけることの重要性です。

「新しい技術を学ぶこと」だけに目を向けるのではなく、電気理論や基礎技術を確実に身につけることが、その後の専門性につながります。

また、自身が手掛けたソーラー関連プロジェクトや取得した資格も紹介。技術者として経験を積むだけでなく、資格や専門性を証明することが、仕事の可能性を広げることについても話しました。

 

 

現場で何より大切なのは「安全」

もう一つ、強く伝えたのが職場の安全です。

日本のM&E企業であるMAKETECHでの仕事の経験をもとに、現場ではPPE(個人用保護具)を着用し、安全基準を守ることがプロフェッショナルとして不可欠だと説明しました。

技術力だけではなく、自分自身と仲間の命を守ることも、技術者としての大切な責任です。

こうした実際の現場経験に基づく話は、教室で学ぶ訓練生にとって、普段の授業と仕事の現場をつなぐ貴重な学びとなりました。

 

 

「電気の技術」を仕事につなげる

講座では、ソーラー発電市場の可能性についても紹介しました。

訓練生からは、ソーラー設備の価格設定や、単純な容量だけでなく、設置場所や工事の難易度をどのように考えて見積もるのかなど、実際に仕事をすることを意識した質問が多く出ました。

さらに、GrowattやDeyeなどのソーラーインバーターについて、実際の設定方法についても説明。訓練生にとって、これまで学んできた電気技術が、どのように新しい仕事や収入につながっていくのかを具体的に考える機会となりました。

 

 

卒業生が後輩を応援する

今回、もう一つ嬉しい出来事がありました。

Tさんは、現在の訓練生を応援するため、最終試験の成績優秀者2名に、自ら賞品を提供したいと申し出てくれました。

学校を卒業し、社会で活躍する先輩が、今度は後輩たちの学びを応援する。私が描いていた理想に一歩近づきました。

こうした卒業生と学校、そして現役訓練生とのつながりは、本校にとって大きな財産です。

今回の講座を通じて訓練生たちは、技術だけでなく、基礎を大切にすること、安全を守ること、資格や経験を積み重ねること、そして努力を続けることが、将来のキャリアにつながることを、先輩の実体験から学びました。

学校で学んだ卒業生が地域や産業の中で活躍し、今度は後輩たちに経験を伝えていく。そんな循環を、これからも大切に育てていきたいと思います。