Author: Akiko Mori
2020年は、忘れられない年になりそうです。1つ目は、ミャンマーに来て16年が経過して、自分が代表者となって新しい団体を設立運営するという新たな挑戦をすることになったこと。これまでミャンマーを中心に築いてきたネットワークと経験をもとに、これまで以上に、ミャンマー若者たちの生計向上に特化した活動をしていきたいと考えています。NGOや企業でくくることない新しい何かを現地発の組織として創れたらと考えています。
2つ目は、新型コロナ感染で世界中が困難に直面して今現在も全く先が読めない状況であること。メルケル独首相の言葉を借りれば、「第二次大戦以来の挑戦」にまさか、今、直面しようとは誰が考えたでしょう。今、私たちはコロナィルスに試されているのかもしれません。人類の英知と誰一人取り残さない(SDGs)理念でこの困難を乗り越えられることを信じたいと思います。
BAJからの引継ぎ
2020年2月24日、サステナブリッジとして最初の一歩を踏み出しました。ヤンゴンから車両で6時間いったところにあるパアン技術訓練学校は、認定NPO法人ブリッジエーシアジャパン(BAJ)が2014年にたちあげ、私も含めたBAJのスタッフが奮闘して作り上げてきた学校です。2020年よりサステナブリッジがより現地化に向け現地政府カウンターパートへの引継ぎをすべく、事業を引き継ぐ形となりました。
パアン技術訓練学校開講式
ミャンマーカレン州パアンにあるパアン技術訓練学校(HTTS)で新たな期を迎え、開講式を執り行いました。開講式には、一緒に事業をすすめるミャンマー国境省教育訓練局より副局長に祝辞をいただき、新たな90名の青年達の新しい出発を祝いました。祝辞では、本校の先輩方の現在の様子を例に挙げながら「夢はあきらめなければ叶う」と激励しました。
この青年たちはこれから5.5カ月間、寄宿生活を送りながら技術訓練を学びます。技術訓練は自動車整備、電気、溶接、建設の4つのコースがあり、定員はそれぞれ20名から30名で、一番人気の高い技術訓練は自動車整備です。
若者が90名共同生活する学校は、よくも悪くも刺激的です。現場では、学園ドラマが毎日、繰り広げられています。現場でおこっていることを包み隠さず発信して、多くの方から共感・ご協力いただけるよう仲間たちと切磋琢磨していこうと思っています。
〈追記〉
ミャンマーで初のコロナ感染者が確認されたことにより、パアン技術訓練学校においても3月24日より一旦閉鎖の対応となりました。
訓練生たちはそれぞれの家、村に戻ります。
コロナが落ち着き次第、学校を再開する予定です。