Author: Naw Eh Hti Nar
前回に続く、後編です。
4.夕方の日課
訓練が終わっても、訓練生の一日はまだ続きます。午後4時15分から5時までは、グループ活動として校内の清掃や庭仕事に取り組みます。雨天の場合は訓練生は寮でリラックスした時間を過ごします。友人や家族と電話をするなど、心身を休めるひとときとなります。
午後5時から6時15分までは自由時間です。この時間には、スポーツをして体を動かしたり、シャワーを浴びてリフレッシュしたりすることができます。洗濯もこの時にします。そして、午後6時15分から午後7時15分までの1時間はお楽しみの夕食の時間です。仲間と共に、食事を楽しみます。
5.夜の日課
夕食を終えた後、訓練生たちはテレビを見たり、思い思いにすごしたりして、リラックスします。平日、午後9時15分から午後10時15分まで、教室で夜間学習を行います。夜間学習が終わると、また週末は、家族や友人と電話をしたり、音楽を聴いたりしています。訓練生の9割は、インターネットにアクセスしてSNSを楽しんでいます。お金がなくてインターネットにアクセスできない者は、ギターを弾いたり、歌を歌ったりして楽しみます。午後10時半が消灯です。
日課をこなす重要性
私たちの学校に入学してくる訓練生の多くは、貧困などの理由で十分な教育を受けられなかった村落出身の若者です。そのため、これまで規則正しい生活を送ってこなかった者も少なくありません。全寮制の本校で新たな環境に身を置くことで、日課をこなすこと自体がしんどいと感じる訓練生もいます。
私はそういった訓練生に対して、日課をこなすことの重要性を説明しています。まず、時間通りに起床することで、授業や勉強に追われることなく、落ち着いて始めることができるというメリットがあります。朝食を規則的にとることも、健康を維持するために不可欠です。
これらの習慣は、卒業後に社会に出た際にも大いに役立ちます。安定した収入を得て、充実した生活を送るためには、時間管理や規則正しい生活ができることが非常に重要なスキルとなるからです。
訓練生が入学後、学校の推奨する日課に徐々に馴染んでいく姿を見ると、彼らの表情や態度が変わり、次第に自信を持って成長していく様子がうかがえます。最終的に立派に卒業する姿を見ると、私自身も非常にやりがいを感じます。
(訳:森晶子)