自動車整備科の職場見学

Author: Akiko Mori



 

 

2026年8月12日、自動車整備科20名が、ミャンマー・カレン州パアン市内の自動車整備工場5か所を訪問しました。実際の職場環境や整備士の仕事について学びました。

今回の訓練生の多くは、これまで自動車整備の仕事を経験したことがありません。そこで、普段学校で学んでいる技術が実際の職場でどのように使われているのかを知り、卒業後の働き方を具体的にイメージしてもらうことが、今回の職場見学の目的でした。

 

 

5つの工場から、それぞれ異なる学び

訪問した工場では、経営者から仕事の内容や給与、職場のルール、安全管理などについて直接話を聞きました。

40年以上の経験を持つベテラン整備士の工場では、長年培った整備技術に触れ、卒業後の採用についても前向きな申し出をいただきました。また別の工場では、「安全が何よりも重要」という整備士としての基本姿勢について学びました。

新しい工場では、工具や部品が整理された環境で、エンジンだけでなくギアボックスやサスペンションなど幅広い整備が行われていました。

特に印象的だったのはYin Yin Workshopです。オーナーは航空分野について専門的に学んだ経験があり、航空機の翼や燃料消費について説明してくださいました。さらに、自ら設計・製作したスピードボートも紹介。自動車のエンジンを利用して船を動かすという発想に、訓練生たちは大きな刺激を受けました。

 

 

 

 

卒業後の「働く姿」を想像する

今回訪問した工場の中には、本校の卒業生が現在も働いている職場もありました。実際に先輩たちが働く姿を見ることは、訓練生にとって卒業後のキャリアを考える貴重な機会です。

また、ある卒業生は、就職当初の月20万チャット(約70ドル)から、技術や仕事への取り組みが評価され、6か月後には35万チャット(約100ドル)に給与が上がったとのこと。こうした具体的なキャリアの事例は、現在学んでいる訓練生にとって大きな励みになります。

職場見学を通じて、訓練生たちは、働く場所を選ぶ際には給与だけでなく、安全管理、職場環境、学べる技術、仕事の内容、職場の雰囲気など、さまざまな点を考えることが大切だと学びました。

学校で技術を身につけることに加え、自分に合った職場を選び、そこで技術をさらに伸ばしていく力も、卒業後の自立には欠かせません。

毎回、卒業前にはこのようなスタディツアーを実施しています。これをきっかけに、学校と地域の整備工場とのつながりを含めていくのも狙いです。今後も地域の事業者の方々と協力しながら、訓練生が卒業後に仕事を得て、地域で長く活躍できるよう支援していきたいと思います。