クーデター後の活動状況

Author: Kozo Seki



クーデター発生

多くの方がご存知の通り、2021年2月1日にミャンマー軍部が昨年11月に行われた総選挙に不正がある事を理由に事実上トップであるアウン・サン・スー・チー氏や大統領、NLD幹部を拘束し、クーデターを起こしました。

ミャンマー国民、多くの関係者にとって寝耳に水の出来事で、2011年の民政移管で進んだこの国の民主主義がこれほど簡単に崩れるとは思いもよらない事でした。

その後、Generation Zと呼ばれる若い世代を中心にCMD(不服従運動)が展開されています。

19日には20歳の女性が頭部に銃撃を受けたことでお亡くなりになり、今回のクーデターにおいて初の犠牲者となりました。またミャンマー第2の都市マンダレーにおいても2名の方が銃撃で犠牲になりました。

今回のクーデターの背景や、今後の見通しなど下記の記事が参考になります。

 

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/02/post-95544.php

 

https://www.ide.go.jp/Japanese/IDEsquare/Eyes/2021/ISQ202120_008.html

 

2月22日に行われたクーデター後最大規模のデモ



サステナブリッジの状況

ミャワディ郡レイケーコーにて職業訓練センターの建設を終え、生徒の募集など開校に向けた準備を進めている中で今回の騒動が起こりました。

レイケーコーは2015年10月に政府軍とカレン民族同盟との間で停戦合意が結ばれた事で、避難民の再定住場所として選ばれた地域です。政府側との停戦合意も今後どうなるか分からない状況であること等から不測の事態を避けるため、ミャワディ事務所のスタッフをパアンへ移動しています。

またヤンゴン事務所では基本的に在宅勤務とし移動のリスクを最小限にしています。

このような状況のためスタッフの安全を第一に考えていきたいと考えています。


 

取り残される人のために

どのような形に落ち着くのか今はまだ何も見えませんが、このような時、貧困層や避難民など立場の弱い人達が職や教育を受ける機会を無くす事が往々にしてあります。

私たちはこのような取り残される方達に寄り添いながら、私たちがなぜミャンマーで活動を行っているのかを改めて見つめ直したいと思います。